2020年10月29日 循環型社会資源
鉱物資源やエネルギー資源の持続的な確保は、人類にとって重要な課題の一つだ。立命館大学理工学部の山末英嗣教授は、廃棄物に含まれる資源のリサイクルに着目し、使用済みリチウムイオン電池からシリコンやコバルトを抽出したり、鉄鋼スラグに含まれるリンを低コストでリサイクルする方法を探っている。中でも注力するのがマイクロ波の活用だ。「エネルギー効率が高く、小型化しても効率が落ちにくいという特性を生かせば、革新的な分散型リサイクル拠点を作ることも可能になるかもしれない」と、山末教授は語る。