「武器になる哲学」や「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」の著者である山口周氏によれば、自動運転車の開発チームでは最近、人文科学の専門家が増えているという。「人が新しい体験をしたときに何が起こり得るか」をシミュレートする「人間の専門家」、すなわちリベラル・アーツ人材が求められているのだ。
この点、イノベーションを専門とする、立命館大学グローバル教養学部の崔裕眞教授は、一神教を文化的基盤とする欧米とは異なり、”相反する2つの軸を持つ”日本は、真の意味でグローバルなリベラル・アーツを生むかもしれないと指摘する。