みずみずしい梨が店頭に並ぶ季節となってきた。出荷シェア最多の「幸水」は8月に出荷の最盛期を迎える。
そんな梨の世界で注目を集めるのが、栃木県の「阿部梨園」という個人農園だ。『家業から事業へ』というスローガンのもと、“現場に出ない”東大卒のマネージャーが業務改善を進め、直売率99%を達成したという。
さらに彼は、数年かけてたくわえたノウハウの、ネット上での無償公開を始めた。そのプロセスで、「阿部梨園で起きている問題の多くは、他の農園でも起きている」と気付いたという。日本の農家に共通する問題とは、そして解決のために必要な姿勢とは――。